制作裏話

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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 エピローグ 】

【 エピローグ 】幼い男の子と、女の子が手をつないで歩いている。前を行く女の子は、前だけを見て、ぐいぐいと進む。ちょっと不安そうについていく男の子が、その子にそっと、話しかけた。「ねぇ、お願い。手、離さないでね?」そう言われて、女の子は振り...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第8章 】

【 第8章 】「んっ……」目を開けると、見慣れない天井が広がっていた。「……夢じゃ、なかった」今は、何時なんだろう。たぶん、もう朝だ。何も身に着けないまま、眠ってしまっていたけど——掛け布団と、上にかかっていたバスローブのおかげで風邪はひか...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第7章 】

【 第7章 】「んっ……」唇が、そっと触れ合う。体勢はさっきと同じ。わたしが下で、蒼真くんが覆いかぶさっている。でも、さっきとは決定的に違うことが、二つあった。「あむっ……ちゅっ……」「んっ……くっ……」ひとつ目は、彼だけが“襲ってる”わけ...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第6章 】

【 第6章 】びくん、びくん、と何度か腰が震えた。シーツを押しのけそうになっていた足先から、少しずつ力が抜けていく。ふわふわと、宙に浮かんでいるような感覚。それが、ゆっくりと、薄れていく。「あ……ふあ……んっ……」けど、まだどこか現実味がな...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第5章 】

【 第5章 】「い、一瀬く――」名前を呼ぼうとした、その瞬間。急に目の前に立ちはだかっていた彼が、距離を詰めた。唇に触れた、湿った温もり。肩から背中へ回された腕が、まるでシートベルトみたいにわたしの体を抱き寄せる。服越しに伝わる体温。それで...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第4章 】

【 第4章 】ええと……なんで、こうなってるんだろう。部屋に置かれたソファに腰をかけてはいるけど、ちっとも落ち着かない。隣には、少し間隔をあけて座っている蒼真くん。落ち着いている、というよりは……なんだか“研究対象”でも観察しているみたいな...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第3章 】

【 第3章 】「はぁ……何してんだろ」洗面の鏡の前で、もう一度、深く息をつく。分厚いドアが、店内の話し声や音楽を遠ざけてくれていた。けれど、ここに居られる時間は、そう長くない。あまり長居をしても、戻ったときに気まずくなるだけだ。長谷部さん、...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第2章 】

【 第2章 】「それじゃあ、みんなの出会いを祝して、かんぱーい!」細身のグラスが軽やかに鳴って、店内に歓声が広がる。気後れしそうになるのを堪えて、おずおずとグラスを前に出す。なんとか乾杯の輪に混ざった。口に着けたグラスを傾けて、注がれたカク...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 第1章 】

【 第1章 】ピピピピピ。「……ん……。」聞こえてくるアラーム音。まぶたの奥に残った景色がゆっくりと滲んでいく。音のする方に何度か手を伸ばす。……あった。掴んだスマホを目の前に。アラームを切って待ち受け画面に。「あー、もう……こんな時間かぁ...
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オリジナル共作小説「恋をするのは約束のあとで」 【 プロローグ 】

注意点 登場人物は成人済みです 幼馴染再会 & 一夜の関係から始まる、静かな恋愛短編 ChatGPTとの共作です 苦手な方は回れ右【 プロローグ 】「ね、わたしたちけっこんしよ!」ブランコに乗った“わたし”の声が、青い空へと弾けた。向かいの...
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